効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

業務用SOFC

京セラが3kWという業務用規模の発電能力を持つ固体酸化物燃料電池SOFC)を開発し、7月から受注を開始している。この発電規模では最高とする51%の発電効率を持ち、排熱を回収して給湯暖房に使うコージェネレーションとしてのエネルギー効率は90%を超える。価格はまだ公表されていないが、政府の業務用SOFCに対する補助策が具体化していないからだろう。このSOFCを、コンビニを運営するミニストップが、東京ガスと親会社のイオンと共同で、千葉市にある一つの店舗で実証試験を6月末から開始した。この試験は2019年6月までの予定だと発表されている。停電したときにも自立で発電する機能を備えているために、災害時などに地域住民の避難場所としての役割を果たすことも期待されている。ここで性能や使い勝手が良いと分かれば、コンビニの店舗に設置が拡がる可能性がある。京セラが先鞭を付けたが、他に同じような規模のSOFCコージェネを商品化しようとしているところが三浦工業など幾つかある。政府がどのような支援をするか次第では、家庭用燃料電池エネファーム」と同じような普及をするかもしれない。