効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

バイオマス発電
最近相次いでバイオマス発電の設置計画が報じられている。FIT制度で買取価格が高く設定されているのと、次第に木質系のバイオマスについて燃料調達システムが整ってきたからだろう。サーラコーポレーションが愛知県豊橋市に木質バイオマス発電所を建設するが、その発電規模は2.2万キロワットで2019年に稼働予定。東南アジアから輸入するヤシ殻を主燃料にするが、「天竜や奥三河間伐材も使っていきたい」ということだ。
ベアリングなどを手掛ける中西金属工業(大阪市)の100%子会社が山形県長井市に整備していた木質バイオマスガス化発電所が12日完成し、営業運転を開始した。出力1990キロワット。大量の集材の必要がない地産地消型の小規模発電所で、県産の未利用材を使ってガスを取りだし、高効率で発電する。熱電併給タイプで、将来は廃熱も地域に供給したい考えだ。木質系のバイオマスをガス化してエンジンを駆動するコージェネレーションということになる。間伐材などをもとに木質チップを年間2万6000トン製造して燃料にする。年間発電量は1480万キロワット時で、一般家庭3千世帯分の消費電力に相当するが、電力は東北電力に売電する。間伐材の継続的供給が重荷にならなければ良いのだが。