効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

インドの送電系統と再エネ

インドは広大な面積を持つ発展途上国であり、送電系統容量は絶対的に不足している。これまでも風力発電太陽光発電の設置に向けた施策を打ってきたが、まだ電気のない地域が多くある。変動が予測しにくい再エネの増強も、系統の制御を伴わないと実現させにくい。現時点で、太陽光が9GW,風力が29GWだが、米国のDOEは天候予測と制御技術を充実させれば、太陽光の100GW,風力の60GWを含めて、2022年までに175GW(1億7千500万キロワット)を設置するというインドの目標は達成できるというレポートを出している。現時点では石炭火力主体のインドが、電力需要の22%を賄うだけの再エネを導入することになるが、需要変動と再エネの出力変動をうまくマッチングさせて、再エネ出力を抑制する量を最小限にして導入できるとする。まだ下がり続ける再エネ発電コストの動向を見ると、発電コストが上昇することはないだろう。問題はインドが自前の技術でこの増強を達成できるかどうかだ。資金は外国から入れるとしても。日本がこの膨大な再エネ導入に協力、貢献できるだろうか。この175GWには、系統が届かない地域にできるマイクログリッドに設置されるものも含まれているのかどうかは不明だが。