効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

電気自動車充電(2)

昨日書いたものに、伏見さんから『充電時間30分ということでは、高速道路などでの充電は絶望的に思えます。電池と充電装置に画期的な進歩が必要と感じます。電池の場合、全固体型LIBの製品化が必要となり、充電では非接触型の技術革新が必須だと思います。
そうなると、8年が妥当な数字かもしれません。』というコメントを戴いた。確かに30分を今のガソリン満タンにかかる時間にまで短縮するには、大きな技術面での飛躍がないとできないだろう。だが、今回の設置計画にその新技術が想定されているとはどうも感じられない。コメントにもあるように、電気自動車用蓄電池には、まったく新しい素材のものが登場する可能性は十分ある。その時に現在の充電設備が柔軟に対応できるだろうか。
蓄電池を交換できる電気自動車も理屈としては考えられると以前に思っていたことがある。ところが、オーストラリアで、使い切った蓄電池を充電済みのものと簡単に交換できるシステムの実証試験が行われているようだ。動画で見たところでは、専用の建物の中に自動車が入って停車すると、下部からアームが伸びて自動車の床部分を開けて蓄電池を取り外し、それが横にずれると別の蓄電池が滑り込んで押し上げられ、自動車の床部分に納められて蓋が閉められる。その画面には人の気配は出てこない。この方式の実現には充電方式よりも投資がずっと大きくなると説明されていたが、利用者の利便性を考えればこのほうが現実解だという気もする。蓄電池を交換するシステムに基づいた電気自動車については米国でも開発するベンチャーがあったが、いまどうなっているかの情報は持っていない。