効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ガス事業が小水力発電ビジネスへ

大阪ガスベンチャー企業のシーベルインターナショナルと提携して、小水力発電事業に乗り出すという。大ガス子会社のエナジーバンク・ジャパンが農村の事業者と共同で小水力発電機をリース会社から借りて運営する。最初この記事を見たとき、ファイナンスをするのかと思ったが、共同とはいえ自分で小水力発電をやるというから若干驚いた。これまで、太陽光発電風力発電、そして下水処理場で発生するガスを使ったりしていたので、再生可能エネルギー事業に力を入れていることは知っていたが、小水力発電まで手がけるとは。再生可能エネルギーからの電力を固定価格で高く電力会社に買って貰えるので進出したのか、自分で同じような価格で買い取ってそれを売るのか分からないが、その辺りの知識がない農家を支援する形になるのだろう。農業用水路に小規模な水力発電を設置するのは有効であるような感じがする。しかし、昔ある町での新エネルギービジョン策定委員会の委員長をしていたときに、同じ発想で実際の水路を見に行って時の経験からすると、農業用水路は,基本的に農業の作業に合わせて水が流されるもので、常時流れがあるわけではないことが多いため、収益性のある発電をするのはなかなか難しいと思う。農業振興にも貢献するのだから頑張ってほしいとは思うが、事業が成立するサイトがどの程度あるか心許ない気もする。大阪ガスの供給エリアに限定したものではなく、日本全体を対象にするのだろうが。