効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

規格外瓦の利用

日経新聞の地域版を読んでいて面白い記事をみつけた。島根県西部で生産される石州瓦の最大手メーカー丸惣が、ねじれたり色むらがあったりして商品にならない規格外瓦を粉砕して、水質浄化に利用するための実証試験を始めたという。この試験で効果があることが分かれば本格的に売り出すらしい。石州瓦の規格外品は業界全体で総生産量の1割ほど。2年前から1〜30ミリ程度に粉砕して、舗装材「セラミックサンド」として売り出し、雑草を生えにくくするのに庭にまくなどの用途に販売されている。これ以前は全部が産業廃棄物として処理され、コストは瓦メーカーが負担していた。セラミックサンドは多孔質で、その穴の中にバクテリアが繁殖しやすく、水質浄化に利用できるとみての試みだ。これを混合したコンクリートブロックを海底に敷いて藻を育てて浄化効果を確かめるプロジェクトもある。効果が実証されれば、生物の力で環境改善を進める方式として面白いものに育つかもしれない。