一昨日北海道電力がJRの青函トンネルに30万キロワットの高圧送電線を敷設する計画だと書いた。この容量が、北海道に豊富にある風力の利用を増加させる鍵となる。その後考えていて、この送電線は高圧直流になるのがほぼ確実ではないかと思うに至った。いま北海道電力と東北電力を結ぶのは60万キロワットの高圧直流連系線しかない。ということは、両電力会社の供給する電気の周波数は50ヘルツと同じなのだが、発電所の同期はとられていないはずだ。相互の位相がずれても問題はない。しかし、もし新たな送電線が高圧の交流だとすると、接続された途端に北海道と東日本の発電所は同期がとれるように制御しないと送電網が機能しなくなる。新たにこの同期をとる制御をするのは簡単なことではないかもしれない。また交流であれば4本の給電線が必要だが、直流であれば2本(1本でも技術的には可能)ですむため、トンネルに設置するには直流の方が有利だろう。交流であれば高圧トランスのコストは、直流変換設備よりも安いかもしれない。しかしJRにとってはどちらが受け入れやすいだろう。交流には電磁波の問題もあるからだ。
自転車のパンク修理を終えることができた。チューブを元通りに納める時に傷つける可能性もあるから、明朝タイヤが圧を保っていればいいのだが。