効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

勉強させて貰った

今日大阪である会合に出た。そこで、スマートメーターの普及が日本では遅れるだろうから、公表されてる数字80%を2017年度にという目標は達成できるはずがないと発言したところ、その比率は需要家件数に対する物ではなく電力需要の80%を意味しているのであり、需要量であれば可能かもしれないというコメントが出た。あらためて各国の目標や現状を説明した表を見直すと、日本以外では全て需要家数に対してどれだけの比率で設置されるかという内容であるのに、日本だけは電力需要量に占めるスマートメーター対象の比率となっていた。自分はこれに全く気付かず、需要家に対してのものだと思い込んでいた。電力需要量に対する比率だとすれば、大口の需要家のところにはすでにスマートメーターと同じ機能を持つメーターが何年も前から取り付けられている。そして、ネットで調べた情報では、全国ベースで見た場合、2011年度で全体需要に産業用大口電力が占める比率はほぼ40%ほど。その内のかなりの需要家に電力会社が時間別に需要量を見ることのできるメーターが設置され、それをスマートメーターだと定義すれば、需要規模の大きなところへ選択的にこれからスマートメーターを設置し、それに加えて業務用などへ集中的に設置すれば、目標数字を達成することも可能かもしれない。だが、本来ならば全需要家数に対するスマートメーター設置需要家数の比率を示すべきものだから、わざわざ需要量で見た比率を示しているのはごまかしだと言える。だが、思い込みだけで判断していたことに気付かせてくれたこのコメントは大変有り難かった。今後はもっと慎重に数表を見ることにする。