効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

大阪ガスの展示会

インテックス大阪で開催された展示会は、企業向けだけにその主題はコージェネレーションに置かれていた。東京管内の計画停電の新聞記事なども紹介されていて、コージェネも常用自家発電に力点があり、電力会社からの系統電力が止まっても発電を継続できる仕様のものが多かった。また、停電時に発電を開始するブラックアウトスタート機能があるものも商品化されている。これらはある程度予想していたので驚きはしなかった。しかし、家庭用固体酸化物型で発電効率の高い700ワット規模の燃料電池4台を並列に運転させることで、2.8キロワットにできるものの実証試験の様子が示され、その傍には、別のメーカーから4キロワットクラスのシステムが開発中であることも示されていたのは若干の驚き。これまで早く規模の大きいものが出ないかと思っていたのだが、その方向が示されたことになる。電力危機がこれからも続くという予想で、業務用の燃料電池市場があると判断していることが明確になったからだろう。もう一つ、天然ガス自動車に大型トラックも展示されているのには驚いた。これまで中型トラックまでしか天然ガスを燃料に使えないと思っていたからだ。天然ガス自動車は、電気自動車とは異なった市場で普及が進むかもしれないが、課題は充填所の数だろう。電気自動車の充填ステーションより設備コストは低いだろうが、ガスの供給ができるところでないといけないのが制約条件となる。