効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■あかね

あかね、は単に赤い色を表現する古語だと思っていたが、京都府南丹市の農家、渡部康子さん(61)が、色のもととなる植物「アカネ」を栽培し、化学染料に取って代わられた本来の色を復活させようとしているという記事を読んで、自分の無知を教えられた。アカネがどのような植物かは分からないが、アカネは日本などに自生。東北芸術工科大(山形市)の山崎和樹非常勤講師(染色研究)によると、平安時代法令集延喜式」にもアカネを染料にした色「浅緋(あさあけ)」が登場し、材料の配合についても記述されていたという。

明治以降はより簡単に染まるセイヨウアカネが輸入され、化学染料の普及もあってアカネはほとんど使われなくなったようだ。染色技法も途絶えたとされ、文化財の修復も難航してきた。アカネの根をお湯にひたして色をしみ出させるそうだが、一定の色を出すにはアカネの育成と色の抽出にかなり高度な技が必要らしい。渡部さんが栽培を始めたのは2015年。近所に自生していたアカネを見つけたのがきっかけだった。根を煮出し、試しにハンカチを染めてみたところ、その深い色合いに魅了されたことからアカネの栽培を始めたという。

アカネ本来の色を出すのにも技法があるし、それで染める布にも高度な技法が必要だということだ。自生するアカネは根が細く、大量の染色には不向き。農地の荒廃にも頭を悩ませていたため「アカネが作物として広がれば、耕作放棄地を少しでも減らせる」と渡部さんは考え、休耕田を借りて栽培を始め、19年から本格的に収穫。年130キロ程度を生産するほか、栽培や管理の方法を伝授する講習会も開いたとのこと。これを染色に使う技法を具体的に見つけ出したのが京都市で着物作りをする寺田豊さん。理想的な色の表現が難しい。根を煮出す回数を増やしたり、酢を混ぜたりと実験を重ねた。

古くからの織物には同様なことがあるに違いない。奈良に残されている布ぎれや衣服を違った観点から研究する必要があると感じた次第。

 

 

 

 

家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作り

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