効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■木質成分をEVや蓄電体に

このところ毎日のように蓄電池やEVに関連する技術開発、新製品の紹介が報じられている。表題に関するものは、殆どが報道記事の丸写しになるが、蓄電に木質が材料として使われるという、想像もできなかったものだ。

製紙大手が将来の柱に育てようと注力しているのが、紙原料を細かくほぐしたセルロースナノファイバー(CNF)の、電気自動車(EV)の車体や蓄電体向けなどといった用途開発だという。自動車の軽量化に向けた車体外装部分には、炭素繊維プラスチックなどを鋼板に変えるのはかなり前から行われてきた。だが、これを木質系の材料で作れば、さらに軽量化が可能となるのは明白だろう。CNFは木の繊維をナノ(ナノは10億分の1)メートル単位まで細かくした新素材で、同じ体積の鉄より軽く強度も高いとされ、樹脂に混ぜるとさらに強度が高まることから自動車部品などを軽くできる性質がある。大王製紙は自社のCNFブランド「エレックス」シリーズを配合した複合樹脂を車体に使ってもらうことで、鋼板から軽くなり、車の燃費も改善すると誇る。完全な樹脂車体よりプラスチック使用量も減らせる。

モータースポーツでは炭素繊維をプラスチックで固めた炭素繊維強化プラスチック(CFRP)などを使って軽量化するのが主流だ。しかし再利用するのが難しく、従来は使用済み素材を埋め立てるなどして処分していることが多い。その点CNFは自然由来の素材であり、環境負荷の低減に大きく貢献する。大王製紙の若林頼房社長は「EV化はますます進む。厳しい環境で実証できれば車メーカーにも使ってもらえる」と見据える。

重いガラスの代替でCNF活用を模索するのは王子ホールディングス(HD)だ。ガラスと同程度の透明性がある「ポリカーボネート樹脂」を補強するCNF技術を研究開発している。従来は熱で変形しやすく、たわみやすかったが、CNFを10~15%配合することで従来のガラスに近い剛性を確保できる。重量の半減にも成功した。長く使うと透明さが劣化するのが課題だったが、着色しにくい素材の開発にも今年成功し、実用化が近づく。車体を軽くしたいEVやドローンを念頭に30年までの実用化を目指す。

脱炭素に欠かせない蓄電装置を開発する動きもある。日本製紙東北大学は3月、CNFからレアメタルを使わない高性能な蓄電体を開発した。原理は電気を貯蔵できる蓄電装置(キャパシター)と同じ。CNFは木の繊維を細かくしたもののため、電極表面の凹凸が多く表面積が大きくなり、蓄電量を増やせる。蓄電量で主流のリチウムイオン電池を超えることを目指しており、まずは再生可能エネルギー向けとして25年メドに営業提案を始めるようだ。

 

 

 

家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作り

のご紹介。

https://minne.com/@plusme

https://www.creema.jp/listing?q=plus+me+accessory&active=pc_listing-form