日本では大量の降雨での被害があちこちで起きているが、いま南アメリカでは干魃が何年も続いていて、農業、畜産業が壊滅状態にあると、ワシントンポストが伝えている。明らかに地球温暖化というよりも気候変動が地球全体に起こっていることを示している。
現地の農民の言では、1年の干魃は何とか耐えることが出来るが、それが2年3年と続くと、農産業自体が成り立たなくなるということだ。降雨がなくても河や湖の水が利用できるのはせいぜい2年。その肝心の水がなくなってしまい、多くの泉が涸れ、河の流れがなくなっているようだ。この地域の高山地帯ではスキー場も多いようだが、積雪自体がなくなってしまい、スキーリゾートも営業が成り立たなくなっている。
このような降水量の大減少がいつまで続くかの予想はほとんどできないようだ。乾燥状態が続く地域では山火事も頻発している。IPCCの予測では、地表面積の3分の一が、今世紀末までに、深刻にまでは至らない干ばつ状態になるということだ。南米ではこの干ばつに加えて、新型コロナウイルスの感染拡大も激しくなっている。水力発電も出力が大きく低下、あるいは、停止しているところもある。中でもチリが干魃の影響をもっとも受けている地域になっているようだ。
これまで地域を流れる河の水を飲料水に使っていた住民が、まだ涸れていない泉の水を2日がかりで汲みに行くという状態にまでなり、農業を守るどころか住民の命を守るための水の確保が必要になっている。この状態が続けば、水のある地域への移住をしなければならないが、それが受け入れられる地域自体がなくなりつつあるようだ。
干魃に加えて極低温にも襲われたために、コーヒー産業も壊滅に向かっている。
極端な気候変動が今後も続くとすれば、世界の農産業は破壊され、人間社会が崩壊する可能性もある。
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