効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■Smart Community Summit 2021

今日午後3時から開催されたシンポジウム「Smart Community Summit 2021」を聴講した。3時になっても画面上には「お待ちください」が続いたので、自分の設定が誤っていたのかと心配したが、10分ほど遅れて始まり安堵。だが今度は音声が極めて聞き取りにくい状態で、こちらの通信状況の悪さかと思ったが、次第に良くなったのは、送信側に最初問題があったのだろう。

テーマに沿った講演を聞いて感じたのは、ヨーロッパや中国の再生可能エネルギー導入に対する姿勢は、増やした場合に起こる障害をいかにして克服するかであるのに対し、日本は、風力や太陽光発電は不規則に変動するからできるだけゆっくりと導入しようとしているように感じた。日本の電力系統制御をしている事業者は、できれば再エネは増やしてほしくないという姿勢であるように見えるが、欧州は、変動性再エネを多く導入するのは必然だから、全体の系統制御をそれに対応したものにしようとしている。

欧州は、従来型の発電所から、地域分散発電、蓄電、そして需要の制御まで、どのようにすれば最も有効に導入と制御ができるかを追求しているのに対し、日本は、現行の制御方式を出来るだけ変えないようにしながら、再エネを導入しようとしている、あるいは、してきたと思える。しかし、カーボンニュートラル達成を2,050年にするという目標が設定された今、欧州のような方向に向かう必要がある。

中国は2060年にカーボンニュートラル達成という目標で、日本より遅れているような印象を持つが、中国の国土の広さとエネルギー資源の特異性からくるもので、導入姿勢は欧州と同様だと感じた。

もう一つ思ったのは、交流であることによって制御が複雑になる側面があるのだから、以前に自分も参画したプロジェクトのように、周波数変動とは無関係な直流送電の導入を急ぐべきではないかということだ。また、系統制御が広域化するから、その系統制御はデジタル化、AI化していく。悪意のある組織が系統を擾乱させやすくなることは確かだから、その阻止技術の開発も進める必要があるだろう。

 

   

 

 

 

 

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