効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■貼り付けの出来る太陽光発電パネル

報道によると、印刷技術を使い、従来の半額で製造できる「ペロブスカイト型」と呼ばれる新型太陽電池の世界初の量産が9月に始まるということだ。ポーランドのスタートアップが建物の外壁などに設置する電池として出荷する。英国や中国の企業も2022年に量産を始める。安く設置場所を選ばないため、普及すれば世界の再生可能エネルギーの割合が高まりそうだ。日本でも量産できるだろうか。

ペロブスカイト型は薄いガラスやプラスチックの基板上に液体を塗り焼いてつくる。シリコンの結晶を成長させてつくる従来の「シリコン型」より製造コストが下がる。シリコン型の装置は卸価格で1キロワットあたり500~1000ドル、ペロブスカイト型はその半額程度になる見込みだ。重さはシリコン型の10分の1と軽く、建物や電気自動車(EV)に載せやすい。

プラスチックなどの柔らかい基板に印刷すれば、折り曲げて建物の外壁などにも設置でき、街中を再生可能エネの「発電所」に変えられる。光のエネルギーを電気に変える変換効率は10~20%程度と、シリコン型の最高20%台に及ばなくても十分な利点がある。

ポーランドのスタートアップ、サウレ・テクノロジーズは量産の準備を進めてきたようだ。工場は年間4メガ(メガは100万)ワット分の電池を生産する能力を持つ。まずは今後増えるスマート家電などのIoT機器向けの市場を狙う。数年後には建物の外壁と一体化したり、屋根の上に置いたりする電池やEV向けへの出荷を目指す。

国内勢では東芝が注目を集める。700平方センチメートル程度のフィルム型では世界最高となる14.1%の変換効率を達成した。材料の組み合わせや塗布の方法を工夫して実現したという。

もうこれで平地に景観を損ねてまで太陽光パネルを敷き詰める必要はなくなるかもしれない。遠からず新築、既築を問わず、壁にこれを貼り付けるのは流行するようにすれば、再エネ比率は大きく向上するだろう。価格の下がりつつある蓄電池と組み合わせれば、効率の良いマイクログリッドを構築できるだろう。

 

 

 

 

家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作り

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