効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■メタネーション

再生可能エネルギーの電気でつくった水素と、二酸化炭素(CO2)を混ぜてメタン作る動きが動き始めた。これはメタネーションと言われるが、CO2の発生源が何かによって、炭素が循環利用されるかどうかが影響を受けるように感じている。ガスのネットゼロを進めなければ、ガスの利用は大きく減少することになる。現にカリフォルニア州ではガス管の接続を新設建物には認めないようになっているからだ。熱源を全て電気機器から得ることを義務づけるようになり、その動きは全米に、そしていずれ欧州にも拡がっていくだろう。

ただ、オール電化になった時に消費する電力が何から作られているかをよく知らなければ、炭酸ガスの排出減少は必ずしも大きくはならない。夜間で風も吹かなければ、水力発電を除けば、火力発電による発電が主力になり、電気を使うことがCO2の排出を増加させる可能性もある。

東京ガス横浜市の研究施設で年度内に実証試験を始める。国内ガス大手が再生エネから都市ガスの製造に取り組むのは初めて。100キロワットの太陽光パネルを設置し、水電解で水素をつくる。これに都内のビルやメーカーから回収するCO2を合成し、メタンガス(CH4)をつくる。CO2を回収して使うためメタンガスを燃やしても排出を「実質ゼロ」とみなされる。投資額は数億円でメタンガスの製造能力は毎時12立方メートルを見込むとのこと。

普及への課題はコストだと報じられている。日本エネルギー経済研究所の柴田善朗・研究主幹によると、太陽光・風力発電の発電コストが1キロワット時あたり3~5円まで下がれば、現在、輸入する液化天然ガスLNG)と同じコストになる。足元では国内の事業用の太陽光の発電コストは約13円。30年に5.8円になるとの民間予測もあるが見通せない。

日本ガス協会によると、2050年には送出する都市ガスの90%をメタネーションによって製造するという目標を建てているが、それへの道のりはかなり険しいだろう。海外のある研究報告では、天然ガス供給網は全て座礁資産になると予測しているが、それは極端だとしても、今後の天然ガス業界は苦難の道を辿る可能性はある。

 

 

 

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