効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■国産木材の利用法

今日の夕刊の報道によると、政府は15日の閣議で森林・林業基本計画を決定したようだ。2030年の国産木材の供給量を19年実績比35%増の4200万立方メートルに増やす。伐採した跡地に再び苗木を植える再造林や建築物への木材活用拡大を通じて温暖化ガスの吸収量を増やし、50年の脱炭素目標につなげる。この後段の記事がなければ、ただ伐採して燃料に使うという印象になるが、森を若返らせる方向の施策を出すのだろう。林業事業者の高齢化もあり、荒れ放題の森林が増えている。伐採しても若木を新たに植えるところまで手が回らないのが現状だ。

これに続く記述に関心を持った。森林は光合成の過程で温暖化ガスの二酸化炭素を吸収して蓄える。伐採した木材は二酸化炭素を貯留しつづけるため、燃やさずに建築物に利用すれば脱炭素に貢献するというもの。これまでは燃料にするというのが主題だったが、建築材料に使って炭酸ガスを固定するという方向を聞いたのは初めてだろう。林野庁補助金の活用などを通じてオフィスビルや公共建築物の木材活用を促すという。生育の早い品種の投入や間伐による吸収能力の向上も進める。政府は50年までに温暖化ガスの排出量を実質ゼロに減らす目標を掲げており、19年度の日本の吸収量は全体の9割超を森林が占めた。林業の担い手が減少傾向にあるなか、再造林の水準を維持するため経営の大規模集約化も後押しする。国産材の安定供給の強化も目指すが、19年時点の建築材の総需要量に占める国産材の利用量は半分弱にとどまっている。それを30年に国産材の割合を6割強まで増やすとしている。

建築材料として木材を多用するのは良いが、それと同時に建物の断熱性を阻害しないような木材の使い方をしなければ意味がないだろう。構造材だけでなく、おが屑も断熱材に使えるはずだから、これも炭素の固定に繋がるし、エネルギー効率の向上にも貢献する。

バイオマス発電も一定の効果はあるだろうが、木質材料に利用できれば数倍はゼロエミッションに繋がると確信している。建築業界がどのように反応するかを注視したい。

 

 

   

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