効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■阿寒湖のマリモ

今日知ったことだが、北海道釧路市の阿寒湖岸に国の特別天然記念物のマリモが大量に打ち上げられているのが16日までに見つかった。釧路市教育委員会によると、大型化して風や水の流れを受けやすくなると発生する現象で5~9年周期で起きる。今月4日に通過した低気圧に伴う強風の影響とみられ、前回は2013年11月に起きていた。7日から現地調査していた市教委のマリモ研究室によると、約1~20センチの大小のマリモが湖北部の岸約470平方メートルにわたって見つかった。気象庁によると、同湖周辺では4日午後3時ごろ、最大瞬間風速22メートルの強い南風が吹いており、一気に打ち上げられたとみられる。

この記事を見て最初は、マリモは絶滅するのではないかと思った。ところが、打ち上げられたマリモは、そのショックで小さい断片になってしまう。しかし、それで死んでしまうのではなく、マリモは波で砕かれて小さくなると、風や波にさらわれ再び湖内に戻され、光合成により5年以上かけて直径20センチ以上に成長するとのこと。これを永年研究している研究者もいるのだから、マリモは強風で絶滅するのではなく、強風を利用して数を増やしているのだ。

自然の妙と言うことができるだろうが、このようなサイクルがいつまで継続できるかは問題だろう。というのは、強風が定期的に吹くことで大型化したマリモが湖岸に打ち寄せられるのだが、もし強風が吹かなくなったり、まだマリモが小型の時期に強風が吹いても湖岸に集積することはなくなる。気候変動による季節変化が起きれば、マリモの成長サイクルが失われるかも知れないのだ。

マリモの集積現象は、自然の脅威ではなく、自然の驚異だといってもよかろう。これと同じことが自然界にはいくつも存在するのかもしれない。

 

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阿寒湖畔に打ち寄せられたマリモ 北海道釧路市(同市教育委員会提供) 

 

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