効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■パナソニックがテスラの株全量を手放す

この報道記事を見たときには驚いた。パナソニックはテスラの電気自動車用蓄電池の主要サプライヤーであるし、テスラのイーロンマスクが電気自動車を開発したときに、パナソニックはパソコン用に開発した筒型の蓄電池を積層して使えるように開発した経緯もあるから、一部ではなく全量を手放したには、何か特別な意味があると感じたからだ。パナソニックはテスラとの関係に変化はないとしているが、テスラが自ら蓄電池を開発し始めたとも聞くし、主要市場になりつつある中国で製造される蓄電池にシフトしてきたのをパナソニックが警告を発したのではないかと思ったのだ。

パナソニックはテスラとの関係に変化はなく、ただ、ベンチャー企業の買収資金に充てるためだとしているが、いわば株式を高値で売り抜けた感じが強い。パナはテスラ株を2010年に1株あたり21.15ドルで、約24億円を投じ140万株を取得した。株価は21年1月に一時900ドルをつけ、足元でも約680ドルで推移。株式分割を考慮すると出資時の100倍以上に高まった。パナはテスラ用蓄電池工場を米国にも持っているから、すぐに縁切りになることはないだろうが、テスラ以外の電気自動車メーカーも育った来たことから、新しい市場開拓に向けた準備を始めたと言えるかもしれない。

報道によると、自動車メーカーが蓄電池メーカーの株式を保有するのが一般だとしているから、パナとテスラの株式保有関係が異例だったのかも知れない。テスラはパナのお陰でここまで成長することが出来たともいえるが、今後両社の関係が変化するかも知れない。

パナソニックは今回の売却資金を米ソフトウエア大手、ブルーヨンダーの買収原資などに充てる。4月に71億ドル(約7700億円)で完全子会社化を決めた。法人向けデジタル事業を伸ばし、ソフトウエアでも収益を得る経営体質への転換を図るとのこと。車載電池事業が収益の柱に育つのを待たずに、次代を支える事業への投資を急いだのだろう。

今回パナがテスラの株式を全量手放したのは、電気自動車の市場が大きな変化をしつつあることの象徴だと言えるかも知れない。

 

 

 

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