効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■ユーグレナ社の国産バイオ燃料、初フライト実現 

このブログで何回も書いてきたユーグレナ社が、国土交通省航空局の飛行検査機「サイテーションCJ4」において、微細藻類ユーグレナミドリムシ)と廃食油から製造したバイオジェット燃料を使用したフライト・飛行検査業務を実施したと今日報じられた。政府機関の航空機で国産のバイオジェット燃料が使用されるのは日本で初めて。海外で製造されたバイオ燃料はサトウキビなどで作るため、農作物市場にマイナスとなる。

バイオジェット燃料を給油した飛行検査機は、東京国際空港羽田空港、東京都大田区)から中部国際空港(愛知県常滑市)まで、2時間30分程度飛行して飛行検査業務を行ったということは、それだけの量を、試験のためとは言え、生産することができるようになったと言うことだ。

ユーグレナ社は、新エネルギー・産業技術総合開発機構NEDO)の助成事業において、バイオ燃料の製造に取り組んでいる。この事業では、神奈川県横浜市に建設したバイオ燃料製造実証プラントで、ユーグレナ(和名:ミドリムシ)由来の油脂と使用済み食用油(廃食油)を使用し、米Chevron Lummus Globalと米Applied Research Associatesが共同開発したバイオ燃料アイソコンバージョンプロセス技術(BICプロセス)を採用した燃料製造の実証試験を行っている。

以前にも書いたことがあるが、この燃料はバイオジェット燃料の国際規格「ASTM D7566 Annex6」の適合検査に合格し、さらにこれを既存の石油系ジェット燃料と混合した燃料も同規格に合格した。これを受け、今回、ユーグレナは、この燃料を国土交通省航空局の飛行検査機に提供し、同機が飛行検査業務のためフライトを行ったものだ。

ユーグレナ社は、2018年10月末、日本初のバイオ燃料製造実証プラントの竣工を機に、「日本をバイオ燃料先進国にする」ことを目指す『GREEN OIL JAPAN(グリーンオイルジャパン)』を宣言し、陸海空における移動体にバイオ燃料を導入することを目標として掲げてきた。2020年3月には、バイオディーゼル燃料が完成、供給を開始し、バス、配送車、フェリー、タグボートなどでバイオ燃料の導入が拡大している。2021年3月にバイオジェット燃料が完成し、今回遂に初フライトの実現に至った。今後も継続的なバイオジェット燃料供給を目指していくとしている。

株式市場で一部上場の同社は食品事業に分類されている。当面の事業継続のために、ユーグレナミドリムシ)を身体に良い食品に加工して販売してきたからだが、いつこの分類が変わるだろうか。

 

 

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