効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■オオマサガス

水素社会について最近書くことが多いのを見て、弟がオオマサガスの可能性はどうなのかと尋ねてきた。名前だけは聞いたことがあったが、詳細は知らなかったのでネットで調べてみたら、オオマサガスの公式サイトがあることが分かった。数年前の情報だが、日本テクノという会社の大政さんという社長が開発したもので、自分の理解が間違っていなければ、水に特殊な振動を与えることによって、水と水素分子、酸素分子の混合物ができ、それを燃料にすると、いわば水が燃えるという状態になる。これでエンジンを回せれば良いが、この公式サイトではLPGと半々で混合させて燃料にするらしい。だがLPGもあるために、排気ガス中に炭酸ガスが出るのは避けられないため地球温暖化対応としても効果が分からない。オオマサガスを作るときに消費する電力が、実際にこれを作る装置を使った人の話では、電力コストが大きすぎてメリットがないとのことだ。電力消費が大きいとすると、発電時に出る炭酸ガスの量も計算に入れなければならない。再生可能エネルギーからの電力を使うということも考えられるが、それならば水素を水電解で作る方がやりやすいというのが一般の理解だろう。コストの比較は分からないが、水電解の方が量産効果は大きいかも。

ただ、このガスの燃焼を調べた学者の話では、何か核融合が起きているようだとのこと。だが、この製造装置は高温ではないから、核融合が低温で起きるとは信じがたい。ただ、このオオマサガスは溶接などに使われているようだから、商品として存在することは確かなようだ。原料は純水でなければならないから、その製造コストもかなり高いはず。

しかし、これが水素社会に向けた一つの方策として評価されていないのはなぜだろうか。オオマサガスとLPGの混合溶液で家庭用燃料電池エネファーム)を作動させると発電コストが安くなるとしているが、それならば、改質装置を外したエネファームを水素で駆動させる方がやりやすい。水素は危険だとしているが、対応策はできているから、危険度は無視しても良いだろう。これが実用的に使われないのは利権がらみの妨害があるからだという記事もあるが、それならば利権者が技術を買い取れば良いはず。海外でどのような評価があるかも分からない。利権のためにこの技術の普及を阻止しているとすれば、気候変動という危機を回避する一つの手段を葬っていることになる。

(オオマサガスは、Oxygen Hydrogen Mixed Atomic Symmetrize Aeration-Gasの頭文字であって、開発者が大政さんとは奇妙な一致。)

最近の情報が欲しい。福島での保存水に含まれる放射性トリチウムを無害にできるという話もある。

 

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