効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■IEAから再エネに関するレポート

IEAがつい最近出した再生可能エネルギーの現状と将来予測が述べているが、新型コロナウイルスが影響した経済の低迷によって電力需要は2020年に世界で5%低落するが、再生可能エネルギーは7%拡大するとしている。それは再エネが長期契約で購入され、送電系統への優先接続(日本はそうではないが)、新規設備が続々建設されているからだ。ただ、産業用バイオエネルギーや運輸用のバイオ燃料への需要が下がったのを含めてのことであり、主として太陽光・風力発電の伸びが大きかったからだ。全体で見ると、2020年の再エネ需要が全体のエネルギー需要を1%押し上げている。

2020年1月から10月までの数字で見ると、競争入札に加わった再エネのキャパシティは、昨年の同時期より15%大きくなる新記録となっている。再エネ関連企業の株式市場での評価も高い。2020年10月時点での太陽光発電関連企業の株価を世界的に見ると、昨年12月のものの2倍になっている。再エネ事業が世界経済を支えているとも言える。

その市場を牽引しているのは、中国とアメリカだ。2020年には世界での容量がネットで4%増、ほぼ200GWとなる。増加量の大きいのは風力発電水力発電で、その今年の増加は新記録となり、世界の発電規模増加の90%を占めている。太陽光発電の増加は安定しているが、大規模な物は増加したのに対し、屋根設置のものが減少したことが影響している。中国とアメリカの太陽光と風力の増加規模は合わせて30%になる。エネルギー・環境政策が変わる前に、とする駆け込みが影響している。

IEAは今年の5月に予測を出したが、今回の数字は18%大きくなっている。新型コロナウイルスが再エネ業界にはあまり影響しなかったと考えられる。今年の前半には設備や部品の流通に停滞が見られたが、後半に入って、欧州、アメリカ、中国で、それを上回る回復をしているようだ。コストの低下と推進政策によって、2022年以降も増加は続くと予想している。太陽光と風力の総設置規模は、2023年には天然ガス、2024年には石炭火力のそれを追い越すと想定している。再エネ電力の半分は水力からだが、2025年迄に太陽と風力も合わせると、世界の発電量の半分以上を占めると予想している。

日本の状況についてはどうだろうか。

 

 

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