効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■EUの燃料電池列車への支援

ドイツでは既に燃料電池列車が実際に営業運転をしている。しかし、今後の水素経済社会の実現には、水素を大量に使う分野が広がることが必要となる。そういう見地からだろうが、燃料電池列車を1,400万ユーロで開発しようとしているThe FCH2RAILコンソーシアムにEUが1,000万ユーロの支援を行うことになったと報じられている。FCH2RAILが目指しているのは、現行のディーゼル駆動の列車と同じ性能のものを、新造車にも既存の列車にも装着しようとする開発だ。開発経費の70%がEUからの資金で賄われるのだが、強い期待がそこに籠められているのだろう。

このコンソーシアムにはドイツ、スペイン、ポルトガルなどの企業の他、トヨタ自動車ヨーロッパも参加している。それぞれが持つ技術を持ち寄って開発を推進するようだ。最初に開発されるプロトタイプは、スペインで走っている3両編成の列車を燃料電池駆動に改造するもののようだ。電化路線から非電化路線をまたいで走ることになっている。元々燃料電池バス用意開発されたシステムを利用するらしい。まずスペインとポルトガルで導入が始まる予定になっている。そして、この開発を通して、燃料電池に関する欧州共通の仕様を構築する目的もあるらしい。

日本の現政権が、2050年迄にゼロエミッションを達成するとの目標を出したのではあるが、このような具体的なプロジェクトはまだ示されていない。JR東が燃料電池列車の開発を発表しているが、EUに倣って補助金で支援を行うことはできないだろうか。コロナ禍で収支が悪化しているJRの負担を減らすためではあるが、政府目標の達成に向けた具体的行動としては大きな意味を持つものになると思う。これにもトヨタ自動車は参画しているから、EUとの共通仕様の部分ができれば、世界にも貢献できる。

 

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