効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■東レ、次世代電池向け絶縁膜開発

蓄電池技術はこれからも次々に改良が進むようだ。東レが、大容量の次世代リチウムイオン電池向けセパレーター(絶縁膜)を開発したと発表している。電池の負極材は現在黒鉛が一般的だが、金属リチウムを使うと容量が大きくできるとして、電気自動車(EV)やウエアラブル端末などの電子機器向けで注目を集めていた。だが、電池の負極材を従来の黒鉛から金属リチウムにすると、蓄電容量が現行の2~3倍になるが、安全性に不安があった。新たな絶縁膜はこの課題を解決するという。東レは電池メーカーなどと共同開発し、3~5年後の製品化を目指すとしている。

従来の絶縁膜では20回の充放電で容量が半分以下になっていたが、新たな絶縁膜は100回の充放電でも容量を80%維持できるという。金属リチウムを使う電池は、充電時に負極の表面にリチウムの結晶が発生し、それが絶縁膜を貫通して正極とショートすることがあり、電池の寿命の短さや安全性が課題だった。東レの新たな絶縁膜では、高分子の設計技術を生かして表面に穴がない層を設けた。穴をなくすことでリチウムの結晶が貫通できないようにする一方、充放電時に必要なリチウムイオンが移動できる隙間は確保したようだ。

近い将来電気自動車(EV)が標準的な移動媒体になるのは確かだが、その陰には当初蓄電池の容量が長距離を走るには絶対的に不足していた。その課題はかなり改善されてきたのだが、電池の寿命と安全性の課題解決は難しかったようだ。今回の東レが新規開発した絶縁膜が商品化されれば、まだガソリン車のような柔軟性はないものの、急速に走行可能距離が落ちることがなくなるのだから、蓄電池のリサイクルもやりやすくなる。中国がこの東レの新技術による膜方式を採用してくれれば、日本企業の貢献ということにもなるだろう。

  

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