効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■インドで炭酸ガス排出量減少

インドで新型コロナ対応として、各都市でロックダウンが行われているが、その結果として電力消費が減少したようだ。発電量が減ったのだが、その多くが石炭火力発電所の発電量低下であったために、インドの炭酸ガス排出量が減ったという報道記事がインドから入ってきた。インドとしてはこの40年間増え続けてきた排出量が、最近2ヶ月続いて減少をしたとしている。具体的な数字でいうと、3月には15%、4月には30%も減ったとしている。それぞれ同時期に同じレベルで石炭火力の発電量が下がっていることが分かっている。

当然のことだといえばそうだが、インドとしても長期的に地球温暖化ガスである炭酸ガス排出量の減少を目指しているだけに、このように明確な数字が示されると、石炭火力の増設には慎重にならざるを得ないだろう。その代替としては太陽光・風力発電が中核となるが、発電コストの面でまだ石炭火力に対抗できないのだろう。とはいえ、インドでも変動性再エネの発電量は急速に伸びているし、風力発電は自国産業の一部でもあるから、さらなる増強に邁進するだろう。

そうなると、太陽光・風力発電は、電力需要に対応して発電してくれないために、何らかの形で蓄電しなければならない。インドの経済力では大規模な蓄電池の設置は無理だろう。さらに蓄電池の寿命は10年ほどしかないから、長期的に見ると蓄電コストの安い揚水発電の増強の方が適しているかも知れない。これも再生可能エネルギーの一つだ。また、重量物を上下させる時に発電と電力消費をすることで蓄電効果を出す方式がいま建設中だが、この方式の方がインドなどには適しているのかも知れない。

途上国のインドで電力消費を減らすのに、どの発電方式が地球温暖化対応に最適かということが、実証されたと言える。今後さらに再エネ発電能力の拡大に向けた政策が推進されるだろう。

 

1,417円 

 

-------------

家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作りアクセサリーのご紹介。

https://minne.com/@plusme

https://www.creema.jp/listing?q=plus+me+accessory&active=pc_listing-form