効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■発電所のCO2回収設備が稼働

東芝子会社の東芝エネルギーシステムズは31日、バイオマス発電に伴って排出される二酸化炭素(CO2)を回収する(Carbon Capture:CC)実証実験を三川発電所(福岡県大牟田市)で始めたと発表した。シグマパワー有明の、椰子殻を燃料にする5万キロワット規模の発電所だ。回収量は同発電所から1日に排出される50%に当たる500トン以上で、国内で最多規模だという。

CC技術の開発は、地球温暖化対応として世界中で行われているが、カーボンの捕捉が効率よく行われ、かつ、そのコストが高くならないものでなくてはならない。捕捉したカーボンを埋めるのか再利用するのかも、今後の課題となる。

今回の実証試験は、発電所で出る排ガスをアミン溶液という特殊な液体に通すことでCO2だけを分離・回収。それを液化してタンクにためるということだから、どこかに廃棄することになる。液化には-20度Cで加圧すれば良い。それが漏れて空気中に入り込むと元の木阿弥だから、貯留方式についても最適な技術を開発しなければならない。バイオマス発電は本来カーボンニュートラルだとされているから、カーボンを捕捉する必要はないはずだが、東芝の関係会社が保有する発電設備だから実証試験をしやすいことから、ここが対象になったのだろう。地震の多い日本の場合、海底で貯留する方式が有力視されており、目的地まで船舶に載せて運ぶことになる。

この回収システムが消費する電力がどれ位かも知る必要がある。ここの場合には発電所カーボンニュートラルだから一応問題はないのだが、一般の火力発電の場合には、できれば水素を使った燃料電池で発電した電力を使うなどの対応が必要かも知れない。その技術を東芝は持っているが、残るのはコストの問題となる。

 

  

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