効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

高速増殖炉もんじゅの命運

原子力規制委員会は13日午後の定例会合で、安全管理上のミスが相次ぐ高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県)について、運営主体の日本原子力研究開発機構は「不適当」とし、新たな運営組織を見つけるよう馳浩文部科学相に求める勧告をまとめたと報じられた。これは暗に「もんじゅ」はこれで終わりと言っているような感じがするが、文面だけ見れば、まだこれから運営主体を変えて稼動に向けての運用をするということだ。だが、運営主体を変えるとしても、組織を構成するスタッフの殆どは変わらないはずだから、頭が代わっただけで生き延びるとは思えない。ただ、もんじゅ廃炉にせざるを得ないという結論が出るような勧告を出せば、いまの政府が公式に出している発電の電源ベストミックスが瓦解してしまう。だから頭のすげ替えで時間を稼ごうとしているとしか思えない。これを廃炉にする場合でも、その廃炉コストは膨大になるだろう。廃炉にすれば、青森県の使用済み核燃料の再処理施設が順調に稼動しても、そこからできる精製プルトニウムの利用先がなくなる。プルトニウムの貯留量が増えれば世界から非難が起き、米国からも何とかしろと言われるだろう。だが、それを覚悟で早く廃炉の決定をした方が、コスト的にも良いのではないか。廃炉は不可避になったと考えても良かろう。
今日午後、三男夫妻と孫娘、ワイフと自分、合わせて5人で奈良公園へ出かけ、浮御堂周辺を散策した。紅葉の時期には少し遅かったが、月曜日ということもあって思ったほどの人でもなく、寄ってくる鹿に孫娘が手を差し伸べて喜ぶのを見て、命が延びた感じがした。結構な距離を歩いたことになるが、当方の二人が明日へばってしまわないかは明日のこと。楽しい午後だった。3人は奈良駅から阪神線直行の電車で帰ることができたはずだ。