サイバーアタックによって大量のデータが盗まれたりする事例が何度も報じられているが、米国では、発電所、変電所、送配電系統がサイバーアタックで送配電の制御が不能になって大停電が起きる可能性があるということが報じられている。いわゆる送配電制御がスマートグリッドに変わりつつあるということは、制御の中核部分がインターネットで行われるために、よほど防止策をうまくやらないと外部から発電所を停止させたり、変電所のスイッチを切ったりする妨害が可能になっているという。しかも、これまでにこのようなアタックが何度も実際に起こっていて、幸いその防御が機能したために停電に到らなかったことが報告されている。このようなアタックは日本では報じられていないが、社会不安を煽る可能性があるから報じられていないだけで、この可能性は日本でも同様にあると思う。これが国と国との対立によって引きおこされる可能性も有ると米国の国防省関係筋で論じられているように、日本でもどこから攻撃されるかは分からないだろう。発送電の制御プログラムにはいまよりも更に厳しい防御策が必要になっているのは確かだ。