効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

北海道ガスが電力・灯油も一体で販売

北海道ガス2020年代初頭に、電力とガスや灯油など熱エネルギーを一体で供給するサービスを全道で展開すると報じられている。同社は東京ガスの傘下のガス事業だが、札幌市、小樽市函館市千歳市石狩市北広島市恵庭市北斗市北見市を供給区域としており、顧客の数は60万件弱。だが寒い地域にあることから、顧客当たりの販売量は大きい。家庭用エネルギー管理システム(HEMS)を併用し、使用量を抑えることで顧客のエネルギーコストを軽減するサービスにするということだ。電力と熱エネルギーをあわせて利用する顧客には、別々にかかっていた基本料金を統合し、請求も一体にする方針。配管がある地域外の新たな顧客には、プロパンガスや灯油を自社グループで売るだけでなく、外部の販売事業者と協業することも検討している。来春の自由化後、当面は現在の都市ガスの顧客を電力販売対象にし、北海道電力からの切り替えを促すため、北ガスと電力供給の契約をした顧客に独自のポイントサービスを設ける。参入当初の電力料金は北電より最大約5%引き下げ、初年度は5万件の電力需要の獲得を目指すというから積極的な市場参入だと言える。地方都市ガス事業の電力市場参入の有力なモデルとなるだろう。