効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

PCSの発熱

太陽光発電で広く使われている、直流を交流に変換制御するパワーコンディショナー(PCS)。この変換効率の高さをメーカーが競っているのはよく知っていた。しかし、PCSには半導体が多く使われていることもあって、全体の温度が上がると故障するということを知らなかった。ダイヘンが、冷却用エアコンが不要な定格容量250キロワットの工場・施設向け蓄電池システム用のパワーコンディショナー(PCS)を発売したと発表したという記事を見て、PCS全体の発熱量がエアコンで温度制御しなければならないほど大きいということを教えて貰った。半導体は低温にも弱いものがあるから、温度を一定に保つ必要があるのだろうが、これでは蛸が自分の足を食べているようなものだ。エアコンが消費する電力は無視できない量になるはずだからだ。今回の発表では蓄電池向けのPCSだが、直流を扱う設備にはPCSは必須のはず。効率の高い熱交換システムを導入したもののようだ。
まず直交変換性能だけが評価される段階から、システム全体のエネルギー効率に目が向くようになる段階に入ったようだ。熱制御に消費される電力を削減できれば、全体の収益性は大きく上がる。良い着目だと思った。これから家庭にも蓄電池が入ってくる時代になるだろうが、蓄電池を大事にするために密閉した箱に入れたために温度が上がりすぎて、火事の原因になることのないような配慮も必要だろう。
昨日アップしたつもりが抜けてしまったようだ。