効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

パキスタンのLNG輸入増量

パキスタンは自国で生産した天然ガスでは経済成長を支えることができなくなり、LNGの輸入を大きく増加させている。次第にアジア地域でのLNG需要が増えることが、大量のLNG輸入国である日本にとっては市場条件が難しくなることを意味するだろう。一方、これまで原油価格連動でLNG価格を決める方式がいつ変わるかについても、パキスタンの参加によって良い影響が出るのかどうかよく分からない。LNG産出国は2000年に6カ国だったものが、2014年には26カ国に増加している。これによってLNG市場は次第に買い手市場に変化していると言えるかも知れない。
一方、原油価格の低下を受けて、OPEC非加盟国も石油の減産に合意するようになっている。大きな石油輸出国であるロシアが原産に積極的な様子から見て、石油価格は一定の上昇をするだろう。だが、エネルギー資源の多様化によって、石油価格が急上昇することはないだろう。特にこれまで石油需要を支えていた米国に国産の原油天然ガスが増えている現状から見て、比較的安定した石油価格で推移するだろう。昔のオイルショックのようなことは起こりそうにはない。