効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

バイオマス発電用燃料

このところいろいろなバイオマス発電プロジェクトが報じられ、木質バイオマスを燃料にするものの発電規模もかなり大きなものが見られる。木質バイオマスの場合、規模が大きくなれば燃料となる木材は、チップに加工されて、ボイラーへの投入がやりやすいようになっている。最近見た報道記事に、チップを倉庫に保管して乾燥させるというものがあって成る程と思った。チップにする前に木材を乾燥させるのが当然のように考えていたのだが、倉庫内でも乾燥させることによって、燃料の安定供給もしやすくなるというものだ。報じられたケースでは、現在保有する2000トンの貯蔵する倉庫に加えて、300トンと400トンを保管する倉庫を新設しようとしている。丸太は通常50%以上の水分を含んでおり、この発電所のボイラーで使うためにチップにしてから乾燥させ、含水率を45%以下にする。ある程度貯留期間を乾燥に使うために、倉庫に保存する期間は長くなるが、燃料の調達を安定させる効果が大きいだろう。バイオマス発電は燃料の安定的な確保が鍵となるのだが、倉庫内で乾燥させるという方式でこの効果が出せるということを教えて貰った。ちなみに、この倉庫を使う発電所の規模は5,750キロワット。