効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

大型の洋上風力発電

三菱重工デンマーク風力発電機メーカーVestasのジョイントベンチャーであるNHI Vestasがいま英国の海上に、32基の風力発電設備からなるウインドファームを建設中である。この設備は単機出力が8千キロワットという巨大なものだが、このほど一部が稼働し始めたそうだ。全体の完成は来年前半だとされているが、全体で25万8千キロワット。大型化によってコストを大きく引き下げることができるとされ、その実証をも兼ねた事業になっている。ポールの高さが138メーター、風車の長さが80メートルという大型であるだけに、信頼性が高くなければメンテコストが膨大となる。この機種についてはベルギーの洋上風力発電プロジェクトからも発注を受けているようだ。8千キロワットからさらに1万キロワットを超えるものが後に続いているそうだ。
日本ではいま洋上風力単機2,400キロワットのものがNEDOによって実証試験が銚子沖や北九州で行われているが、ここでも将来的に8千キロワット級以上のものも想定しているようだ。欧州の海と日本のそれでは風況も違うだろうが、大型化は必然だろう。