効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

OPECの石油減産合意

難航して合意に到らないのではないかとも思われていた石油減産がOPECのメンバーによって合意された。石油価格が上がり、それに連動して日本に輸入されるLNG価格も上がるのだろうが、どれほどの上昇になるかは以前のオイルショックの頃とは条件が異なる。米国でシェールオイル、ガスの増産が行われるだろうから、上がるとしても限度があるだろう。だが、価格の変動があることをもって、やはり原発が安全保障のために必要だという人も居るだろう。石油の価格変動は原発があっても程度の差はあれ日本経済に影響を与えるが、再生可能エネルギーの比率が上がってくれば、価格変動を抑制できる。再エネのコストはまだまだ下がるから、送電系統を導入に適したように増強し、また、出力変動を抑制できる有効な技術的対応を充実できれば、原発は不要になるだろう。いまでも原発からの電力は僅かしかないのだから。