効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■小笠原諸島・母島で再エネ100%の電力供給実証

東京都と小笠原村東京電力パワーグリッドの3者は12月21日、ゼロエミッションアイランド実現のため、同村母島において再生可能エネルギー発電のみによる電力供給を行う実証事業に関する協定を締結し、実証実験を始めることになった。この協定の名称は、「小笠原村母島における再生可能エネルギー発電のみによる電力供給を行う実証事業に関する連携協定」。まずは2019年1月から3年間程度、自然環境調査や専門家への意見聴取などを行い、事業計画を検討する。その後、太陽光発電パネルやの蓄電池などの設置工事を行い、1年のうち半年程度を視野に太陽光発電のみでの電力供給を実施するということになっている。

少しテンポが遅すぎるのではないかという感じがする。

同実証における再エネ発電設備の設置場所は、世界自然遺産区域外の圃場跡などの都有地・村有地などを候補とするとされている。だがどうして太陽光発電だけしか利用しないのだろうか。この島には風が吹かないということは考えにくい。また、周辺の海域も波や潮流を使った発電も可能性は高い。蓄電池を利用するとすれば、絶好の実証場所になると感じるのだが、やりやすいことだけをやるという印象が強い。今は多分ディーゼル発電で電力を供給しているのだろうが、この実証によってどれほどCO2の排出を引き下げることができるか、具体的な数字が出れば、このような離島の多い日本では極めて先例となるプロジェクトになると思うのだが。