効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

日立とABB

日立がABBの送配電事業を買い取る交渉が最終段階に入ったと報じられている。まず気になるのは、ABBがおそらくこの事業の将来が見通せないと判断したということだ。東芝がウエスティングハウスの原発事業で痛い目に会ったのと同じことにならないかということだ。というのは、今後大規模な送電網の構築が次第に必要性を失うのではないかと感じているからだ。日立とすれば、今後アジア、アフリカなどで送電網を構築する需要が大きいと判断しているのだろうが、これからは、例えば太陽光や風力発電と蓄電装置との組み合わせで構成されるマイクログリッドで電力を供給する方式が増加するため、長距離の送電系統の建設需要は先細りになるだろうと考えている。

小規模のVPP方式になれば、日立の事業としてはあまり魅力のある物にはならないように思える。それをどのように考えてABBの送配電事業を買い取るのだろうか。好ましいビジネスモデルが構築できるのなら良いのだが。