効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

*高速道路のSA,PAをエネルギー自給に

昨日、高速道路関連事業を検討する会合に出席した。今回のテーマが、サービスエリアとパーキングエリアの有効利用というものだったので、かなり前から考えていたことを提案してみた。(5年前にも提案したが、その時は少し早すぎた。)

ここに太陽光発電バイオマス利用の設備を設置して、蓄電池を併用することによって電力、熱などを自給できるようにすれば、このエリアからのCO2排出量は極めて少なくなる。そして、太陽光発電によって水を電気分解して水素を作り、それをガソリンなどの補給と同様に、燃料電池自動車に供給し、蓄電池からは電気自動車に充電できる。さらに、高速道路沿いに太陽光発電パネルを設置して連系させ、SA,PAに供給すれば、余剰電力も生まれて売電できるようになるだろう。ここに仮想発電所(VPP)が生まれ、災害時に周辺が停電しても、ここに来れば電気が使えることになる。駐車場にも太陽光発電パネルを設置できる。

そして、幾つかのSA,PAを連動するように制御すれば、広域にわたった分散電源を一つにまとめてさらに新たなVPPが誕生することになる。太陽光発電も蓄電池もコストが下がった来たことから、このVPP事業で収益が出せるかも知れない。

だが、会合の出席者からは前向きな発言はなかった。多少専門的な話になりすぎたのかも知れないが、関係者の反応は、現状維持的なものでしかなかった。高速道路上のSA,PAで発電し、マイクログリッドとして制御するという発想が理解できなかったのだろう。これからSA,PAへの電力・熱の供給が現在どのような形で行われているか、そして、その規模は、など具体的に調べて見たいと思う。