効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

*京セラの3kWSOFCが経済産業省大臣賞を受賞

2018年度新エネ大賞が発表されたが、京セラが開発した業務用3kW固体酸化物型燃料電池SOFCコージェネレーションが、その発電効率と総合熱効率の高さから、経済産業大臣賞を受賞した。この製品は、商用実績のあるエネファーム・タイプSという700W機のセルスタックを積み上げて高出力化させて、発電出力3kWの業務用固体酸化物形燃料電池SOFCコージェネレーションシステムとして商品化したもの。発電効率は業界最高の52%、排熱利用(給湯)も含めた総合効率は90%を達成しており。これにより、従来普及が進んでいなかった飲食店や中小規模ホテルなど低熱電比ユーザー向けへの普及が期待できるものとして高く評価されたものだ。

同製品については、発電システム本体の開発を京セラが、排熱回収ユニットの開発をノーリツが担当した。また、顧客のニーズに合わせた仕様検討、開発機の実証試験、性能・耐久性の評価は東京ガス(東京都港区)、大阪ガス大阪府大阪市)・東邦ガス(愛知県名古屋市)・西部ガス(福岡県福岡市)などガス会社4社が担当し、システムとして完成させた。

今年春から市場に出てきたが、自分が当初期待したほどの台数が出ないのは残念なことだ。しかし、多くはレストランチェーンに設置されているから、実績が評価されれば設置数は急速に増えるものと期待している。現時点で10数基の設置実績だろう。

系統が停電した場合には、独立運転するから、レストランが必要な最低電力量が確保できるように台数を設定すれば、安全を求める顧客の期待に応えることができることも評価してほしい。