効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

*ソフトバンクの通信途絶に思う

この6日午後、ソフトバンクの通信網が4時間半にわたって機能しなくなり、同社の通信網を使うスマートフォンなどが全く使用不可能になった。スマートフォンは単に電話に使われるよりも、支払いの決済や各種の申し込みの予約など利用される分野が非常に広くなっている。今回のトラブルは大きな社会問題が表面化したものだと感じる。その原因が、ソフトバンクの通信設備を納入しているエリクソン社の使っている制御ソフトの認証期限が切れていたことからだというのも驚きだった。最初トラブルを知ったときには、ソフトのバグに原因があるのだろうと思ったのだが、欧州でも同様のことが起きていると報じられるにいたって、単なるバグの問題ではないだろうと思うようになっていた。エリクソンが認証を更新していれば何の問題も起きなかったはずのことだが、このトラブルで命を落とした人もある可能性もあり、損害賠償の訴訟が幾つも起こされるのではないかと思う。

同時に、このようなことが電力の供給ネットワークに起きる可能性もあると感じた。これまで、サイバーアタックという悪意のある外部からの干渉で発電所が止まったり、系統制御が出来なくなる可能性があることは言われていたが、制御ソフト自体から来る問題も無視できないこともあると理解するに至った。それを防ぐ方法は、トラブルが一度起きない限り見つけることはできない。

ITが社会の根幹を支える時代に入って、そのコントロールが人間の手から次第に離れていくように感じているが、考えすぎだろうか。