効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

バイオマスと地域

今日午後、奈良商工会議所5階大ホールで、奈良県生協が開催した、”地域共生社会をもとめて 〜森、水、エネルギー、人のきずな〜” Part2に参加した。自分も奈良生協の会員だが、このような会合を開いているとはこれまで知らなかった。今日は、岡山県真庭市の市長 太田 昇 氏が、「地域資源を活用した地域戦略〜「バイオマス」を中心にして〜」という題目で講演されるのが主たる関心だったが、「奈良県における木質バイオマス発電」と題して、奈良県森林組合連合会の代表理事専務、北野享司 氏 が話さされる内容との対比をすることにも興味を持っていた。参加者は150人の定員一杯だったようで、人がぎっしり。この会場の音響設備が古いのかも知れないが、難聴気味のために補聴器を使用しているものには苦痛に近い環境だったのは残念。貰った資料以外の話をきっちり聴くことができなかった。講演は、真庭市に於いて、よく木質バイオマス利用の代表例として紹介される銘建工業の存在にどれくらい重みがあるかについて、期待したほどの話はなかったが、バイオマスの利用を継続させるのには、絶えず何か独自の策略が必要だという感じはよく分かった。奈良県の動向もそれを裏付けるものであるが、真庭市とは地理的、社会的な地域差があるために、奈良県真庭市のコピーをしようとすれば失敗するだろうという感じもうけた。バイオマス利用には下水汚泥や飲食店からの廃棄食品など、対応が難しいものが多い。だが、これから少しずつ成功例が奈良にも生まれることを期待したい。