効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

スマートライティング

スペインの都市8カ所で、効率の高いLED照明をスマートに使うことで、都市の電力消費を64%も削減したという情報が入ってきた。スマートというのは、デザインのことではなくて、遠隔地から照明を制御したり、都市情報の伝達に通信設備の一つとして使うことによる結果だそうだ。街灯と言えば夜はつけっぱなしが我々の常識だが、街灯以外の明るさが得られる時には照度を落としたり色調を変えたりすることで、電力消費を落とすと同時に、都市環境全体の効率化に貢献した結果だという。1,600を超える町で、2009年から2014年の間に183,000個のLEDを街灯として設置し、その全体が遠隔から制御できるようになっている。日本でも街灯はほとんど蛍光灯に代わったとはいえ、すぐちかちかして寿命がきてしまうものもよく見る。これをLEDに代えるのを推進している自治体も多いが、それを遠隔制御しているのはまだ聞いたことがない。スペインの情報ではLED街灯の寿命は6万時間だそうだから、夜しか使わないのだから15年ほどは保つことになる。日本でもスマートコミュニティーで実証試験としてテストされているものはあるかもしれないが、スペインのプロジェクトは非常に進んだ取り組みを広く適用したものとして注目できるのではないか。