効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

耕作放棄地と薬草

昨日の奈良新聞に、漢方の研究を推進している慶應大学の渡辺賢治教授の考え方の紹介があった。漢方薬を病気になる前の状態である「未病」時から使用すれば、重い病気になるのを防ぐことができ、医療費の抑制につながると説いておられる。米国の大学に留学した時に漢方の優れた効用に気付いたそうだ。このこと自体、自分には興味はあったものの縁がないことだったが、耕作放棄地を薬草栽培に利用するというアイデアにはなるほどと頷けたのだ。薬草は高価に取引されるものもあって、栽培の付加価値が高く、特に中山間地域の荒廃防止対策として、薬木を山林に植えると良いというのだ。漢方産業を地域に育てるということだが、これによって日本の"体質改善"にも効果があると言っておられる。日本の栽培技術を導入すれば、漢方は、栽培から製品化、医療システムの開発まで相当進歩すると考えておられる。間伐や植林の話を聞くことはよくあるが、薬木も植物だから、適地を見つけられれば、それこそ里山資本主義の世界が生まれるのではないかと思った次第。バイオマスの利用の仕方としてこのようなものがあるということを教えて貰った。