効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

LED信号機の弱点

LED発光ダイオードを使った信号機は、消費電力は少ないし、明るい場所でも視認性が良く、寿命も永いから取り換えコストも引き下げられる、と良いことばかりのように思っていたが、全国の道路で導入が進む発光ダイオード(LED)を使った信号機で、関係者が着雪対策に追われているという記事を目にしてなるほどと思った。LED照明は効率が高いから発熱量が白熱電球に比べてはるかに少なく、信号灯の表面温度が20度程度と低いために、大雪が降ると付着してしまって溶けてくれない。その解決策に雪国の警察は頭を悩ましているという。電熱線を取り付けたりしても、全部の信号部が溶けないので、視認性が上がらないらしい。メーカーや研究機関も解決に乗り出したらしいが、根本的な方策は信号機の設計にも影響するかも知れない。全国で既に45%の普及率だと言うから、元の白熱球信号灯に返ることも難しい。今年のような豪雪と吹雪の時には、白熱電球の交通信号機でも雪は溶けないのではないかとも思う。まだ決定打となる方策は開発されていないようだが、効率が高いが故にこの問題が起きているわけで、予想できたものであったかもしれないとは言え、知恵者が現れるのを待つしかないのだろう。