効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

エンジン音の変化に合わせて低周波分を遮る

奥村組は、建設重機から発生する様々な帯域の低周波音を低減する「アクティブ消音システム」を開発した。ラフテレーンクレーンに適用して低減効果を確認している。 低周波音の音圧を低減する一般的な技術には、人工的に作成した打ち消し音を放射する方法がある。空調ダクトなどの消音対策として使用されている。 奥村組が開発したシステムは、低周波音を感知するマイクと低周波音の卓越周波数に応じて打ち消し音を作成する制御装置、作成した打ち消し音を放射するスピーカーで構成する。
この方式を風力発電の騒音抑制に使えないだろうか。距離を離せば音は低減するが、低周波音はかなり遠くまで届くということだから、音源をマイクで拾って位相が逆になっている音を周辺に発信すれば、周辺の住民への騒音被害も低減できるのではないか。もしこれが実用化されれば、後は景観阻害だ。これは人の価値観に関わる問題で、風車が回るのを綺麗だと思う人も多いから、うまく設置すれば、観光地でも風力発電が設置できるかもしれない。カリフォルニアにあったウインドファームへ行った時に、そこへ来た人が書いたコメントの中に、日本語で、封書が回ると心が安まると書いていたのを思いだしている。猛禽類への影響は、大げさに言われているという説もあって、設置地域の状況をよく調べる必要があるだろう。鳥も、ゆっくり回る風車に意図的に突入するほど馬鹿ではないとも思うが。