この2〜3日、時速15キロというのろのろとした速度で日本列島に接近してきた台風11号が、まともに四国へ上陸し、日本海側へ抜けた。西日本には大量の雨が降り、河川の氾濫、建物の崩壊があちこちに起こったことが報じられている。しかも丁度日本ではお盆の始まりで、人々の大量移動の時期だったから、その当事者であった人々が物理的にも心理的にも受けたダメージは大きかっただろう。気の毒では済まないほどの気分がする。明日も東日本や北海道に大きな影響をもたらすようだから、歴史的にも珍しい台風だったのではないか。その被害ニュースの間に少し報じられたのが、東北地方に最高震度5の地震が発生したが、女川原発などには格別の被害はなかったということ。しかしこの地域の火力発電所は震度5では止まらなかったのだろうか。多分1つや2つは一次停止したのではないかと思う。これが台風通過によって気温が下がっていたために、停電しても日本の電力需給には大きな影響を与えなかったからニュースにならなかったのではないかと思う。普通の夏の気温であれば、電力需要のピークへの対応が難しかったはずだ。いろいろ考えさせられることが起きたものだと思う。