効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

全島民移住のタロ島

最近の集中豪雨で山際にある多くの建物が山崩れの被害に遭い,多くの方が命を失った。短絡的に気候変動が原因だとは言いたくない。しかし、南太平洋のソロモン諸島にある人口約800人のタロ島が、気候変動による海面上昇で将来的に水没の危機にあり、地震による津波の危険もあることから、対岸のチョイセル島に全住民が移住する計画を決定したという記事を読んで、気候変動で可能性の高い話と言われてきた島の水没が具体的なものとして出現したのだと実感させられた。行政機関も含めて島ごと移住するのは太平洋地域で初めてらしい。だが、別の角度で日本を見ると、もっと厄介な問題に直面するのでは、と感じている。日本列島は山と海岸線の距離が小さい中で、海面上昇で居住地区にも水没の危険性は高まるし、かといって、高いところに移るとどうしてもその場所は山裾にならざるを得ないケースもあるだろう。土石流の被害がまた繰り返されるかもしれない。昔の大阪地域は上町台地だけが陸地だったことを考えれば、大阪に多い地下街の高潮による水害リスクは極めて大きい。生駒山脈の裾野地域も山崩れのリスクが上がるかもしれない。海面上昇や異常気象の影響は日本全域にあると考えても良いのではないか。先日ここで紹介した地球温暖化問題は住宅の基礎に出現した割れ目だという論から見れば、日本の基盤に入っているまだよく見えていない割れ目がどんどん拡がっているのだとすると恐ろしい。