今日の日経が報じていたのだが、東工大で細長い分子1個でできた極小の電灯を作製するのに成功したとのこと。電気を流すと材料そのものが光る有機EL照明の原理を応用したのだが、現在開発実用化されつつあるものは、素材としての分子のほんの一部しか発光していないのを、全部が発光するようにできるらしい。1個の分子は非常に小さく、1センチ角に数百億も並ぶ計算で、1個ずつが光るので、集めて蛍光灯ほどの大きさにすれば、十分な光を放ちながら消費電力が桁違いに低い照明が実現できるという。まだ基礎技術の開発段階だから、この商品化には時間がかかるとは思うが、3原色で分子が光るようにしてやって、照度を個別に制御できるようにすれば、いろいろな色を自在に、しかも極めて高効率で発生させることができるのだから、極限の照明方式が生まれるだろう。