効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

福島第一原発3号機で燃料プールに機器落下

ミスは、その大小はあるが必ず起きる。今回のミスは、爆発で損傷した機器をクレーンで撤去しようとしたところ、誤って使用済み燃料プールに落下させたというもの。目視した作業でも難しいものを遠隔操作で行っていたのだから、操作していた作業員を責めるのは酷だと思う。高速増殖炉もんじゅでも、運転再開に向けた作業中に一部の設備が落下して、運転再開の時期は全く分からない状況になっているのと同じだろう。このようなことは確率的に言えばその大小はあれ必ず起きるものと考えなければならない。その延長で言えば、原発の事故も確率としては必ず起きるものだと想定すべきものだ。これから福島第一原発廃炉に向けて数十年かけた作業が行われる。それが無事故で行われると言える人は居ないだろう。
全国で停止している原発の一部の再稼働が来年に向けて予定されている。この設備について、稼動していないものの手入れは怠りなく行われているはずだが、機械物というのは長期に停止した後に運転させる場合、予期しない不具合が発生する可能性が高まる。原発もその例外ではないだろう。複雑な配管が輻輳し、制御装置も膨大な数だ。その全てが完璧に動くと保証することができるだろうか。思いもかけない機器のトラブルが、全体に影響する可能性もある。一部の原発再稼働は仕方がないとは思うが、立ち上げを急がないようにしてほしいものだ。