効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ゼロエミッションのコンクリート製造

中国電力は今年度中に、製造過程の二酸化炭素(CO2)排出量を実質的にゼロと見なすことができるコンクリートの製造技術を実証実験するという。実験の対象は鹿島や電気化学工業と共同で開発したコンクリート。CO2を吸収して硬化する特殊な材料を混ぜることで使用するセメントの量を減らし、硬化させる際にCO2を吸収することで排出量を実質的にゼロにできるというもの。火力発電所が排出するCO2を活用した製造法をすでに確立しているそうだが、他の方法でも品質を維持できるかを検証するもの。
2020年のオリンピックに向けて建設量が増えて、コンクリートの量が多くなるだろうが、もしこれがうまく行けば、カーボン・キャプチャーの技術としても大きなコストのかからないものになるのは面白い。これからCO2排出量を日本としても大幅に削減しなくてはならないのだが、自国だけでなく世界で利用する技術に育てることができればその意義は大きいだろう。