効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

米国の洋上風力発電

欧州では洋上風力発電の建設プロジェクトがどんどん進んでいる。それに対し米国ではほとんど進んでいない。米国にはまだ建設コストの安い陸上風力の用地にまだまだ余裕があることと、洋上風力にはその地域の沿岸部住人の反対が強いからだ。その代表例はボストンのプロジェクトで何年もかけて認証を得たものの建設に着手できないままに時間が過ぎている。そこへニューヨーク、ロングアイランドの沖合49キロのところに、米国最大の9万キロワット規模の洋上風力発電所の建設が認可されようとしているようだ。15基の設備が想定されている。これはニューヨーク州のクオも知事が掲げている、2030年までに50%の再生可能エネルギーを導入するという目標に対応したもの。ただ建設計画は確定したわけではなく、これから売電交渉などに時間がかかると予想され、現時点では2020年始めに運用開始とする予定となっている。これも沿岸部の人々の反対が出ないとは言えないが、知事の強い後押しで実現に向かうだろうと予測されている。