効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

グリーンな電気自動車が環境を破壊

海外から届いた記事に興味を惹かれた。電気自動車が普及することは、エネルギー効率が上がり地球温暖化抑制に貢献するとされる。ところが、これに使われる蓄電池にはリチウムが使用される。リチウムが採取される地域は限定されていて、その一つとして南米チリのアタカマ湖周辺の砂漠の下がある。この湖は高濃度の塩分を含む水が湛えられている。気候が非常に乾燥していることでも知られている。そしてここはフラミンゴの群れが飛来してくる。この近くにリチウムが採取される鉱床があるが、リチウムを採取するのに地下から大量の水を汲み上げてリチウムを沈殿させ、水は10数ヶ月かけて蒸発させるのだという。そのためにこの湖の塩分濃度が変化し、特定の塩分濃度で育つ生物が減少し、それを餌にしているフラミンゴの数が大きく下がりつつあるということだ。しかし、現時点ではリチウム生産工程との因果関係は明らかになっておらず、リチウム採取事業者は、ずっとモニターしているが、フラミンゴの数の減少は自分たちの作業の影響ではないと主張しているとのこと。この地域の環境を調べている人たちは、いま手をうたないと取り返しの付かない結果となるとしている。とんでもない因果関係が露呈するかも知れない。